おちょきんシネマ 映画ネタ

2008年11月26日 (水曜日)

もうすぐ師走ですが・・おちょきんシネマ 「ハッピーフライト」

P5120014 スウィングガールズやウォーターボーイズなどマイナー?と呼ばれる世界にスポットを当てて作品化している矢口監督。今回は空港と飛行機に関わる人々にスポッとを当てた「ハッピーフライト」が公開されています。以前、空港にて航空会社のハンドリング部門を請け負う会社に勤めていたこともあり、私めにとっては懐かしいような、うんうん、そうそう、それあるある。と妙に納得しながら見入ってしまいました。

設定は羽田発のハワイ・ホノルル行き(※架空です。実際は羽田発の国際線は台湾など僅かな路線に限られています)全日空1980便、ジャンボ旅客機ボーイング747-400をメインにそれらをサポートする地上の整備士たちや管制官、受付カウンターでの接客組や出発ゲートの案内誘導係り、貨物を積み込みのスタッフ、運行を取り仕切る管理センターなど様々な職種の人たちの群像劇として描かれています。主役?は一応、田辺誠一と綾瀬はるかになってますが、映画の中では群をぬいて目立っているわけでもありません。出演者全員が準主役で作品を構成しているような印象です。矢口監督らしいリアリティ溢れる小ネタがあちこちに散りばめられており知っている人は思わずクスクスと笑ってしまいます。

副操縦士役の田辺誠一、彼のコミカル?な役の芝居は始めて拝見しました。風林火山の小山田役などシリアスでクールな役柄しか見た事がなかったので以外にうまく演じていたのでほう、と感心してしまいました。

綾瀬はるかも「ichi」での孤空の盲目の女剣士の殺伐とした役から打って変わって天然ボケの新人CA役。ホントに同じ人が演じているのかと。彼女は決して美人のたぐいではない(ファンの方失礼)が、その表情の多様さが魅力の女優さんでしょう。お嬢様役だけでなくあらゆる役柄に対応出来て主役から脇役までしっかりとこなせる、そんな安心感のある人ですな。

時任三郎の堅物キャプテンもなかなかいい味。岸辺一徳も「相棒」や「医龍」で魅せたなんともいえぬ存在感がありました。グランドスタッフ(地上接客要員)の田畑智子さん、まさにハマリ役でした。実際もああいう感じで空港の地上要員の皆さんやってます。ホント、やること多いんですよね。ちなみになかなか出会いがない・・というのも半分はホントです。(休み不定期、残業多い、勤務時間が早番や遅番など不規則)

綾瀬はるかの広島弁(ガチで彼女は広島出身です)のセリフや羽田のコントロールタワー管制官役でテレ朝日の夜中にやってたコアなドラマ「時効警察」に出てた江口のりこさんが出ているのにはおおと感嘆いたしました。ベテラン整備士役の田中哲司さん、そうこの人は今話題の「ブラッディ・マンディ」で三浦春馬の父ちゃん役で出てるあの人です。他にもちょい役、ゲスト出演でなかかないい役者さんを使っています。彼の作品からメジャーになった俳優さんは数知れずなので・・。そして何故か年配のお客さん役で笹野高史さんが出演していますが・・彼がでると何故か脇がびしっとしまります。

鬼チーフパーサーの寺島しのぶはいい味だしてましたね。(実際はもっとチーフパーサーはコワイ存在だそうで・・ANAでもJALでも新人はビシビシしごかれます)

航空業界ははたから見ればとても華やかな世界に見えますがホントに実際は八割がた映画のマンマの世界です。結構苦情・クレーム・言いがかりなどでやりきれない思いをすることも多々あるようです。一便の飛行機にお客さんを乗せて飛ばすのには航空会社だけでなく国土交通省管轄の管制塔やレーダー室。鳥を見回るバードパトロール。気象予報士まで官民問わず大勢の人々が出発から離陸、着陸にいたるまで国内線、国際線を問わず関わり一生懸命働いています。ちなみに緊急時以外は航空機と管制室との無線での会話は基本的に日本人同士であっても英語でやりとりされます。(情報共有の為、英語を使うという国際ルールがあります)この業界に入りたい方はしっかり英語は勉強しないといけませんな。

P5120013 飛行機に乗られることがありましたら、離陸前、地上で整備士さんやランプ・コーディネーターが手を振って見送ってくれますので、よかったら皆さんも手を振って「ありがとう」と振り返してあげてください。

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2008年11月 4日 (火曜日)

ひさびさに おちょきんシネマ 「ガリレオ・容疑者Xの献身」

11月になりました。北から寒気団がこんにちは!で私の身や心を北西の冷たい季節風が吹きつけ唱歌の更けゆく~秋の夜~♪ が身に沁みますな。鹿児島はおはら祭りが大賑わいだったようですが、大隈の弥五郎どんも忘れてはいけもはんと。

世間はプチ連休でしたが私め共にはそんな世間の風はなんのその、ひたすら職務にまい進しております。そんな私めのプチ楽しみ、それはシネコンでの朝一番の上映でございます。特に平日朝一は激安&割引で見れてしかもお客さんが少ないのでのんびり鑑賞でき、作品を落ち着いて堪能出きまする。

この秋公開されたおススメ作品ラインナップ

「フライング・ラビッツ」(石原さとみ)

「イキガミ」(松田翔太・成海璃子)

「あの日の指輪を待つ君へ」(米・Lアッテンボロー監督/シャーリー・マクレーン)

「おくりびと」(本木雅弘・広末涼子)

「ガリレオ・容疑者Xの献身」(福山雅治・柴崎コウ)、

「落語娘」(ミムラ・津川雅彦)

「ICHI」(綾瀬はるか・大沢たかお)

の7本を見ました。やはり総合的に良かったのはおくりびととガリレオでございましたが、脚本と構成の面、そして役者の凄み(堤真一)といった点から第一位はやはりガリレオでしょうか。(おくりびとは音楽担当が久石譲なのでそちらの方はおくりびとに◎。)

タイトル通り原作本も容疑者Xの献身というものがあり、映画内容もほぼ原作に忠実に描かれていました。主犯の天才数学者石神役の堤真一は超はまり役ではなかったかと思います。報われない思い、ただひたすら大切な人の為の狂気なまでの献身を淡々と切なく演じる彼の演技は引き込まれてしまいますな。福山や柴崎は完全に喰われていたといっても過言ではありません。

献身を受ける立場のヒロイン?役の松雪泰子もなかなか。見事に幸薄な母子家庭の女性を演じています。ちなみに殺される暴力夫役の長塚圭史さん、何とこの方は本業は舞台演出家で演劇集団阿佐ヶ谷スパイダースの代表です。この方お父さんは長塚京三さん(篤姫の父ちゃん島津忠剛役をやってた人)。

堤演じる石神は決して根からの悪役、極悪人ではありません。落ちぶれた高校の数学教師で世間から浮いて自らの世界で生きている。毎日、弁当を買う弁当屋の松雪泰子の小さな優しさに救われたと恩義を感じ、ヒモのようにつきまとっていた暴力夫を誤って殺害してしまったこの母娘を〝救う〟ために得意の頭脳を使って警察の捜査の先手を取りかく乱し捜査を難航させる。そして大学の同期で親友でもあった福山演じる湯川学と頭脳対決をする事になる。この作品にはいろいろなところでテーマである〝献身〟が大なり小なり描かれている。松雪の母と娘の献身、湯川に対する内海の献身、そして石神の湯川に対する献身・・。何の見返りもない、ただ相手を切実に思う献身が人間関係に絡む描き方はなかなかだと思います。明確な完全懲悪でないところがこの作品の大きな魅力となっている。柴崎コウのセリフで〝みんな何らかの形でお互い、生かされているんですね〟。このセリフがとても良いです。エンディングの主題歌「最愛」が流れ、粉雪まう東京の空と町並みがエンドロールで流れると思わず切なくホロリとなってしまいます。

脇を締める役者陣も北村一輝、品川庄司、真矢みき、渡辺いっけい、益岡徹、ダンカンとかなり個性的で作品にスパイスが効いています。

来年、舞台でこの容疑者Xの献身をキャラメルボックスがやるそうですが是非見てみたいものですな。

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2008年8月28日 (木曜日)

ラストゲーム~最後の早慶戦~

最近、曇りがちで少し日ざしが弱まり、秋の気配が感じられるようになりました。この夏前半は猛暑でしたが八月前半から中旬にかけてもっとも涼めるスポットの映画館はハリウッド作品とぽーにょぽーにょぽにょさかなの子♪ばかりでお子様連れで人だらけの為、ほとんど仕事に明け暮れておりました。やっと夏休みも終盤に近づきお子様達は宿題で家に引きこもってしまったのか街もようやく落ち着きつつあるようです。そんな中、やはり映画は邦画でしょう、先日、ふとイオンモールクレアによった際目に入ったのがこの作品。

ラストゲーム 最後の早慶戦 /監督 神山征二郎 ⇒公式サイト

昭和18年、第二次大戦下、戦争は日本にとって不利な状況となり戦局は悪化して国民生活は次第に苦しくなっていた。当然、スポーツや文化などは贅沢、敵国文化だとして弾圧の標的となり当時庶民の間で人気が高かった東京6大学野球リーグも軍と国によって解散させられ、大学生の徴兵猶予も撤廃され、兵隊が足りないため大学生達もを総動員して戦場へと送り出した。いわゆる学徒出陣である。純粋にスポーツに打ち込んでいた早稲田や慶應の学生達にも徴兵のお達しが来て皆戦場へ行かなければならなくなる。せめて出征前に彼等に好きな野球を存分にやらせてあげだいと当時の早稲田大学野球部顧問の飛田氏と慶應大学総長が奮闘し、諸々の反対を乗り越えようやく開催された「出陣学徒壮行試合」。昭和18年0月16日、早稲田大学の戸塚野球場で行われたこのゲームは最後の早慶戦として伝説の試合となった。試合は早稲田の大勝だったがお互いの大学の校歌・応援歌をエール交歓し、勝ちも負けも無い。ただただ試合が出来るのはこれが最後かもしれないという悲壮かつひたむきな思いのもとでの試合だった。試合が終わってもお互いの校歌を歌いあい、両校の選手は肩を抱き合ってラストゲームを惜しんだという。映画は試合を開催するために奮闘する柄本明演じる飛田氏と慶應総長役の石坂浩二が反対する周囲を説き伏せていくのと平行してもうすぐ死地へ赴かねばならない両校の学生達の姿も描いている。軍部の厳しい圧力や重苦しい戦時下の雰囲気。家族が戦死しても泣くに泣けない。お悔やみの挨拶も「ご立派」「名誉の戦死おめでとうございます」。とても今では考えられないが63年前まではこれが当たり前だったらしい。

ちなみに私めが勤めている高齢者デイサービスのある方は「赤紙が来たらおめでとうていわんにゃいかんだったのよ、戦死したて人前で泣いたら非国民、国賊ていわれるけんね・・押入れの中で隠れて泣きよったとよ」

映画は余計なドラマは余り描くことなく、史実を淡々と描写していく。学徒出陣式まであとひと月ほど。生きて帰ってこれないかもしれない・・そんなプレッシャーの中で野球を、プレーを精一杯やって、そして戦場の露と消えた動員学徒の方達のせつなさが伝わってまいりました。

事実、この試合に参加した方達の中でも随分帰らぬ人となった方がいるそうです。ちなみに似た内容のもので音楽学校のピアニストの特攻隊員を描いた「月光の夏」という作品もありました。これもテーマは同じでピアニストを戦場に駆り出して戦闘機に乗せて特攻させる、純粋に打ち込んでいた若者を国家が取り上げて、死に赴かせる。こんな不条理で無情な事があろうかと公開当時想ったものです。このラストゲームもそんな不条理をうたっているものと想います。

学徒出陣で出征した人の数、およそ2万5千名。その大半が二度と還らぬ人となった事実を忘れてはいけませんな。

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2008年6月18日 (水曜日)

これぞ日本映画 「山桜」

Yamazakura_2 九州も本格的な梅雨に入り雨模様のすっきりしないお天気が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?

そんな時におススメ・・藤沢周平原作の「山桜です。主演は東山紀之田中麗奈で地味な作品ですが、映像は日本の四季の移り変わりを丁寧に撮ってありその映像はとても美しいです。監督は「地下鉄(メトロ)に乗って」の篠田哲雄氏。全体的に〝静〟を基調とした作品で演じる役者さんもセリフは少なめで感情を抑え、表情の変化で演じるシーンが見せどころです。ストーリーは東北、庄内地方の小藩を舞台に剣術指南役の実直な青年武士と出戻り再婚(今でいうバツイチ)の娘を中心に飢饉と悪徳家老の失政にあえぐ農民達の苦しい暮らしぶりをも静かに描いて行きます。派手なアクションなラブストーリーではありませんが、自分なりの〝正義と信念〟を寡黙に貫く東山と熱い思いを秘めながらもたくましく苦しい日常を生き抜いていくヒロインの田中麗奈がとてもいい演技を魅せてくれます。共演に富司純子、篠田三郎、壇ふみ、高橋長英、村井国夫、永島瑛子と重鎮方がしっかり脇を固めてます。

1006717_01_2 さて、ヒロインの田中麗奈、時代劇初挑戦との事でしたがなかなかのもの。これまでの出演作品とちがい豊かな感情表現をおさえて、おしとやかでなおかつ凛とした演技を要求される今回の作品、着物の着こなしも決まっていて姿勢もバッチリ。すっかり江戸時代の女性になりきってました。(ただひとつ、突っ込みどころは江戸時代は眉は書かないだろー。眉薄すぎ)

この映画のもっとも心に響いたセリフ、「幸せへの回り道」幸せになるために少し回り道をしてきたんだよ・・。壇ふみさん演ずる母親のセリフです。ワタクシめも人生、大きく回り道をしているのでしょうか。(寄り道しすぎかも)

おまけですが、ダイエー熊本店1階のパン屋、ダーケンナンナにて恐るべきメニューを見つけました。それは「カレーうどんパン」・・・。

文字通りパンの中にカレーうどんが入っているのですが、これがとても絶品美味い。売れ筋で早めに買わないと売り切れてしまう人気の品だそうです。ちなみにここの店のシナモンドーナツも結構おススメです。

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2008年4月16日 (水曜日)

春の新作シネマ・・うた魂(たま)

Utatama_tposter_3 2000年のシンクロ、2004年ジャズ、2006年フラダンスと世間的にマイナーとおもわれていたジャンルにスポットを当てた作品が好評を得てきている昨今ですが、ようやく合唱にもスポットが当たりました。4月から全国公開されています「うた魂」。若手女優の夏帆(かほ)を主演に据え、名門女子高合唱部を舞台にまったり、ゆったり、ゆるい系のコメディ・ムービーです。共演陣がなかなか豪華。ヤンキー高校(何故?)合唱部長にガレッジセールのゴリ(ちなみに35才だそうです)。合唱部の顧問役に薬師丸ひろ子、その他間勘平やともさかりえなどが脇を固めます。劇中では古今東西、ポップス曲からコアな曲まで流れ合唱ファンにも配慮?した作りのようです。主演の夏帆が高田三郎の水のいのちの「川」を歌ってくれるなんぞ一昔前には考えられませぬ。他にも男声合唱のリグ・ヴェーダや昨年のコンクールの課題曲G2、「Dona nobis pacem」、エノケンの「私の青空」等等、コーラスの名曲たちが流れまくり全国の合唱連盟関係者はさぞかし溜飲を下げたことでしょう。ゴスペラーズの作ったオリジナル曲の「青い鳥」もなかなかの良曲。全体でMONGOL800の「あなたに」を熱唱するところでは改めてハーモニーと歌が伝える感動と力を感じました。346p1_2

ちなみにこの夏帆という女優さんは今春公開の「砂時計」や「東京少女」などでも主演しておりなかなかのクオリティをもったお方のようです。私的には以前、日テレでやっていたドラマ「女王の教室」に志田未来のお姉ちゃん役で出てたのが記憶に残ってます。

この作品に出た役者さん達はみんな吹き替えでなく劇中で実際に「合唱」しているそうです(スウィングガールもそうでしたが・・)。ゴリなどは二ヶ月でとても大変だったが実際に演奏してみて何ともいいようのない充実感、達成感を得られたとの感想を述べてました。この映画を撮った田中監督は合唱には特別な技術、テクニックはいらない。みんなでひとつになってがむしゃらに、何かに打ち込むことの素晴らしさを伝えたい、とのメッセージ。

今年度の合唱シーズン、もうすぐ開幕です。熊本は6月1日に県立劇場にての合唱祭にて今シーズンの幕開けです。

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2007年9月20日 (木曜日)

お彼岸に入りました・・おちょきんシネマ

彼岸の入りだというのに日中36℃の真夏日続きで初秋の爽やかさはどこへやら。お墓掃除が大好きな鹿児島県民も汗だくで、やっちょいがならんど!といったところでしょうか。

秋公開の邦画の話題作は世間的にはキム宅の「HERO」なのでしょうが、私的には「包帯クラブ」を敢ておススメします。主演は柳楽優弥と石原さとみで、二人とも高校生役での物語です。監督は「トリック」の堤幸彦氏。ナイーブで無口、繊細なイメージの柳楽の演技はいい意味で期待を大きく裏切ってくれます。エセ関西弁で変わり者のガニマタ歩きでスケベ男という役柄を見事にやってくれました。ファンは少々ショックかもしれませぬが・・。こんなオヤジキャラを演じた彼に座布団一枚やっとくれ・・。石原さとみも時任三郎と春に競演したドラマで新境地を開いてから破天荒で乱暴な一途なキャラを見事に演じるようになり見ごたえある映画でした。共演者に貫地谷しほり、原田美枝子、風吹ジュンといったベテラン実力派で脇をしっかり固めてます。

ストーリーは柳楽や石原、貫地谷ら高校生が色々な人生のハンディ、悩み、トラウマを抱えながら心を癒すクラブを作る、傷ついたトラウマの場所に包帯を巻き、心の傷を癒そうという試み、包帯クラブを結成しひと騒動起こすところを描いています。

単なるお涙頂戴モノではなく現実的にありふれている身の回りの「不幸」。を等身大に描きまた、世界のゴミ捨て場で暮らす子供の事や戦場で戦う少年兵士、イラクでテロと隣合わせで毎日を生きる子供達のエピソード等を何気なく、さらりと柳楽のセリフに入れているところがこの作品のスパイスが効いているところでしょうか。

「何もせえへんよりも、何でもええからやってみる事が少しでも前に進むのとちがうんか。」

このセリフこそ、堤監督のこの作品にこめたメッセージだと思います。

どうでもいい事ですが、石原20歳・貫地谷22歳なのに両氏ともに高校生の制服が・・似合いすぎ。

包帯クラブ公式サイト  →http://www.ho-tai.jp/

明日はアクロス福岡で九州交響楽団定演です。秋山和慶の迸るブラームスの第一番が楽しみですな。

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2007年8月24日 (金曜日)

夕凪の街 桜の国

戦後62年目を迎えた今夏。Yuunagi_l 久々に日本映画作品としては良いものに巡り会えました。こうの史代さん原作の映画、「夕凪の街 桜の国」。広島をテーマにした映画なので少し重たいイメージがあったのですが、観てみてなかなか。海老蔵が主演した特攻潜水艦回天をテーマにした映画「出口のない海」の佐々部監督が渾身の作品と自負する如く、セリフと演技、表情でストーリーをみ200720 せるそんな映画です。特撮シーンもCG画像も全くありません。それぞれの俳優さんのセリフのみで8月6日の広島を静かに語らせる。昭和33年を舞台とした第1部を麻生久美子が、現代の平成19年の第2部を田中麗奈が主役を演じている。どこにでもある貧しいけどつつましく市井の片隅でたくましく生きる戦後の広島を舞台にして、共演に吉澤悠、伊崎充則、藤村志保、堺正明、中越典子など重厚な演技派で固めて作品をきちっとしたものに仕上げている。

しかし、麻生久美子。テレ朝系の深夜ドラマ「時効警察」の三日月しすが役でコミカルなぶっ飛んだ婦警さんのイメージが強烈な印象だったので今回の平野皆実役は魅せてくれました。また凄みがありました。この人は真の女優さんですな。あの日、生き残ってしまったが故に自分は幸せになってはいけないと心にトラウマを背負い続けているはかなげな女性役を見事に演じていました。「私は生きとってもええんかね、この世におってもええんかね」と必死に思い悩む主人公。彼女のセリフの中に「私は誰かに死ねばいいと思われた、原爆は落ちたんやのうて、落とされたんよ」。物静かに語るこの台詞こそ、この映画の想いを語っているように感じます。ネタバレですが、彼女は被爆による原爆症で若くして亡くなってしまうのですが臨終のセリフはとても強烈なメッセージです。第1部の夕凪の街はとても切ないストーリーですので思わず観てる私めも感情移入してしまいました。

「なあ、私が死んだら、原爆を落とした人は13年もたって、やった、またひとり殺せたってちゃんと思うてくれとる・・・」。

アメリカのブッシュや某ABE総理、ASO外相、N川政調会長、しょうがないK間元大臣によく噛み締めて欲しいセリフですね。(日本が核兵器を保有してもいいんじゃない?と言っている方々)。

ちなみにこの映画、大手配給会社からはテーマが重たい、客が入らないだろう等の理由でどこも受けてくれず、著名な俳優・女優も敬遠してなかなか出てくれなかったそうです。

田中麗奈は一昨年の踊る大捜査線のスピンオフ映画、「容疑者室井慎二」で新米弁護士役を演じた時からおお、なかなか名演を見せてくれると思っていたら、今回のこの作品でかなり成長されたのでは。なっちゃんもオトナの女優になりましたな。

サントラのハープ演奏、とてもいいです。公式ホームページで少し視聴出来ますので聞いて観て下さいませ。F的には今年一番お勧めの一品ですのでぜひ皆様もご覧になって下さいませ。夏が来る度、決して私達には忘れてはいけないものがあります。

「忘れんといてな、ウチらの事」。「生きとってくれて ありがとう」

この作品のキャッチコピーです。

夕凪の街 桜の国 オフィシャルサイト →http://www.yunagi-sakura.jp/

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2007年8月 4日 (土曜日)

夏ですな・・久々におちょきんシネマ

夏休みに入り次々と話題作が映画館では上映されている。ハリーポッター、ダイハード4.0、西遊記等等。しかし私めは敢てシネコンで1日1-2回しか限定上映されない邦画の作品にこそ惹かれるものがあります。

1005911_01 先日行ったのが鈴木杏と本仮屋ユイカ主演、吉田秋夫氏原作の名作コミックの映画版「吉祥天女」。北野たけしの映画「監督ばんざい」でぶっ飛んだ役を演じている鈴木杏がこの作品では一転、妖艶で男を虜にして不幸にしていくミステリアスな役を演じている。一応RG-12指定がかかっている為、刺激的なシーンもあります。

M11011743535869549 物語は加賀の国に伝わる天女の羽衣伝説をモチーフに昭和45年の金沢を舞台にしています。天女の血を引くとされる名家、叶家。そこの一人娘、小夜子を鈴木杏が演じています。彼女を取り巻く複雑で欲望渦巻く男女関係で叶家をに害をなすとされる人物が次々に謎の怪死を遂げる。男達はみな小夜子の妖艶さの虜に・・。同じクラスで小夜子にあこがれるクラスメート、結衣子役に本仮屋ユイカ。高校の能楽部!で能に夢中な真面目な女子高生という役どころです。ちなみに本仮屋ユイカが映画の中で舞っていた題名・・・。そう下賀茂神社にて某いちき串木野市民を一瞬のうちに睡魔に陥らせた雅楽「東(あずま)遊び」。いやはやでびっくりでしたな。物語は悲恋モノでラストは切ないですが本仮屋氏の演技が一抹の清涼感を持ち明日へつなげてくれる、ホラーっぽいミステリアス・サスペンスといった作品でした。主題歌はスーザン・オズボーンの英語版「仰げば尊し」。ラストシーンで金沢の桜が歌に合わせて舞うシーンがとても綺麗でした。一度は加賀の桜を見たくなりますな。

余談ですが今年の甲子園代表校、熊本は八代東高、鹿児島は神村と今年は地方勢の勢いがすごいですな。ぜひ頑張ってもらいたいですね。

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2007年4月21日 (土曜日)

統一地方選後半ですが、おちょきんシネマ

統一地方選の後半戦も佳境に近づき、連日選挙カーからお願いしますの連呼で騒がしい中いかがお過ごしでしょうか。私めの自治体でも首長選と議会の選挙があり、定数が減ったので各候補とも必死?らしく最期のお願い、どうかどうかと哀願して絶叫しているので(喉声はいけません)選挙カーに乗っている方々よ、そんな事ではコンクール課題曲のG1やG2はとても歌えますまい。きちんとした発声で訴えるウグイス嬢がいたら恐らく合唱ヲタや音楽関係者は思わず「おおっ!」と一票投じてしまうのではないでしょうか。

余談が、過ぎた(司馬遼太郎風に)

今日は昨日から公開された「神童」を見に行って参りました。

この作品は下記にご紹介の通り、さそうあきら氏の漫画本が原作です。スーパー絶対音感を持つ主人公、中学生の少女うた(成海璃子)とうだつの上がらない音大浪人生、和音(松山ケンイチ)を軸に描かれています。GensakuShindou 

この役はいわば成海璃子はハマリ役といってもいいでしょう。ガサツで人付き合いは不器用、性格は最悪で腕力は男子顔負け。親は過保護気味でその過剰な期待に鬱蒼とした気持ちを抱いている〝うた〟の役を見事に演じています。一方の音大生、和音(わお)役の松山ケンイチも男達の大和の神尾水兵やデスノートのLとはまた違った普通のぼーっとした八百屋の跡取り息子役を飄々と演じている。原作にあったスポーツのシーン等は時間の都合上あまり描かれていなかったようです。ストーリーは微妙に原作本とはちがった描写で進んでいました。しかし、演奏シーンではホンモノ?の指揮者、ピアニストを出して演じさせていたのでオケとの競演シーンはリアル感迫力満点でしたな。原作本についての記述でネット上にて面白い文章があったので引用・紹介致しまする。

仔細はこちら⇒http://www001.upp.so-net.ne.jp/wakan/SignCorus/MusicComics.html#sindo

この作品は全体的にほのぼのとした感じで描かれていて少し切ないが何かホッとさせるような一品でした。

脇役!!が意外と配役がいいです。うたの父親に西島秀俊、母親役に手塚理美、和音の父親に柄本明、音大の教授役で吉田日出子、和音の彼女役に何と貫地谷しほり!!!やられましたな・・。のだめとはまた違った魅力の音楽ムービーの逸品といえるでしょう。ラストは主人公が聴力を失うという少し悲しい結末(原作通り)ですが悲痛な感じは全く無く、彼女自身のセリフに私は音楽そのものだから・・というのがあります。障害を負ってしまってもそれは何ら自分の音楽には妨げになるものではない。希望を持たせるような結末になっていました。

残念な事に鹿児島では近々の上映予定が無い!!ようで(福岡と熊本のみ公開のようです)。某都知事の特攻隊映画を知覧とキャンペーンで大々的バックアップするのも良いがこういう地味でいい映画もミッテ10あたりでやってもらいたいですな。しかし余計なお世話ですが成海璃子はまだ14才で中3なのにこんなテレビや映画で出まくって学校はいつ行くんだい・・と下手な親心をもってしまいますな。ホント彼女は若年のガキ(失礼)の割にはえらく堂々と、凛々としている。あの自然体の演技は天性のものか?小西真奈美や上野樹里らと共に日本映画界の至宝ともいえるのではないでしょうか。

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2007年3月 5日 (月曜日)

桜が咲きそうですが、おちょきんシネマ

ここ数ヶ月の間、結構な本数の映画を観ました。最近は邦画が頑張っていますな。ハリウッド映画のように大金をかけず脚本と演出と俳優の演技で見せる作品が増えてきていてなかなか見ごたえのあるもの揃いですな。

まず年末に見た仲間由紀江主演の「大奥」Ohoku

仲間さん、さすが大河で主役をはっただけあり演技貫禄はなかなか。しかしこれは歴史映画ではなくフィクションである。史実とはかなりかけ離れている為、テレビ版大奥の延長でエンターテイメント作品としては充分に楽しめるモノに仕上がっていました。松下由樹、高島礼子、木村多江らお馴染みの方に加えて、女中三人衆スリーアミーゴス、北村一輝、谷原章介、西島英俊など脇役もなかなか。これに杉田かおると及川光博、岸谷五郎が加わっているのでドロドロ陰湿な大奥ワールド?が好きな人はハマリそうですな。TVスポットの宣伝に使われていたキャッチフレーズ「大奥にクリスマスは、ない」・・これは結構はまりました。(笑)

続いて阿部寛、広末涼子、薬師丸ひろ子という異色キャストで「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」。2006年の不況に喘ぐ日本経済を救うべく財務省官僚に扮する阿部寛が広末涼子扮する借金取りに追われて逃げまくるキャバクラ嬢を1990年(この頃私は大学生でしたが)にタイムスリップさせてバブル期の日本経済に警告しに行くというストーリー。

映画の設定はかなりバブル期のリアリティに凝っていて当時流行った2ブロックヘアーやワンレン・ボティコン、ジュリアナ、お立ち台など何か変に懐かしかったですな。あの頃はまだお台場もレインボーブリッジも無く、携帯もほとんど普及していないので当然通じないし、ポケベルややたらでかい自動車電話など、そうそうと思わず唸ってしまいました。劇団ひとりが当時の大学生を好演していてなかなかはまり役。まだシネコンではやってますのでふらりと見て当時を懐かしんでみてはいかか。

そして一番最近見たのが「叫」。役所広治・小西真奈美(天辰の☆)主演の作品なのですがはっきり言ってコワイです。葉月理緒菜の復帰作でもありますが、リングなみにコワイです。くしきの在住の方などは決してひとりで観覧せず、五代町の方あたりと見られる事をおススメします。心臓に良くありませぬ。伊原剛志さんがいい味出してます。関係ないですが小西真奈美は髪を切ってもぞくなりましたな。JR九州よ、天文館のどこに麺食横丁、黒豚横町があるというのか・・・のり一くらいしか知らんぞ(スミレコンパの悪夢再来)。熊本県民は霧島に新幹線で行けると誤解してるぞ。鹿児島スイッチ。熊本県民の誤解「霧島温泉に行くとばってん、新幹線は霧島の何駅で降りるとよかとね」・・・私曰く、指宿も霧島も新幹線は止まりません。(串木野も)

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2006年12月 8日 (金曜日)

師走てすが、おちょきんシネマ

12月に入り、昨年災厄の当たり月だったため用心していましたが、やってましいました。今流行のウイルス性胃腸炎風邪にヤラレてダウンしておりました。私にとっては魔の師走鬼門になってしまいっていますな。石原真理子(まだいたのか?)暴露本や野田聖子センセイ復党ゴタゴタやへレナことサトエリの海老蔵熱愛(米倉はいずこへ?)、久間防衛庁長官のイラク戦争支持した覚えなし発言(小泉の面目丸潰れ)だの、石原都知事の公費流用逆ギレ会見(また出馬するらしい)、などワイドショーはにぎやかでした。そんな中で唯一、保田圭26歳の誕生日(12/6)をちらっとでも報じてくれた日テレのザ・ワイドよ、あなたはジャーナリストの小さなささやかな意地と信念を感じ入りましたな。

ダウンする前に見にいった「椿山課長の七日間」、あまり期待せずにふらっと何気なく入ったのですが、なかなか良い作品でした。脳梗塞で倒れた西田敏行扮するさえない中年課02itou_1 01nishuda_1 07shida_1 長の椿山がこの世に未練を捨てきれず特別に伊東美咲扮する絶世の美人の姿になって三日間だけ蘇って自分の死後?の現世を見て騒動を起こすコメディタッチの作品。ただかなりブラックユーモアや現代の家族の絆を風刺、皮肉をこめたセリフやシーンもあり松竹が武士の一分と共に押している自信作だけのことはありました。共演者もなかなか個性派揃いです。「14才の母」の志田未来、和久井映見、「芋たこなんきん」旦那役の國村隼、成宮寛貴、沢村一樹、市毛良枝、桂小金治など。それぞれの絡み具合がほどよく出来ていて少しストーリー的には強引につなげたようなところもありましたが、ラスト、コブクロの「あなたへと続く道」が流れる中で切なくもホッとする、暖炉の囲炉裏の埋火のような暖かさがありました。

詳細案内・ストーリーはこちらからどうぞ⇒http://www.tsubakiyama.jp/

ところで、めぞん一刻が映画化されるようですが、伊東美咲が音無響子・・・。うーむですな。F的には、和久井映見か鈴木京香、小雪あたりのイメージなのですが・・思い切って綾瀬はるかあたりがやると(まだ若すぎだが)ふんわりイメージが出せるのかもしれませんな。

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2006年11月18日 (土曜日)

新企画 F氏の おちょきんシネマ

最近、本格的に寒気が入り込み本格的な鳴きのシーズンに入りましたな。熊本市内もクリスマスイルミネーション(成敗!!!)に彩られ華やかになってカップル共がアーケードを闊歩するのを妬みながら見ている自分はちょっといけませんな。

さて、本日は雨の中でしたが、いつものごとく地味シネマを見に行って参りました。お題は「紙屋悦子の青春」 ストーリーは下記の通り。

20060921_143850 鹿児島の片田舎に住む紙屋悦子は、兄夫婦と3人、寄り添うように暮らしていた。長引く戦争に、不安は募るが、酸っぱくなった芋に文句を言ったり、亡き父の思い出話に大笑いしたりと、家族と過ごす時間は、楽しいものであった。ある日、悦子に見合い話しが持ち上がった。相手は、兄の高校の後輩である明石少尉の親友、永与少尉だった。悦子と明石は、密かに心を寄せ合っていた。しかし、海軍航空隊に所属する明石は、明日の命も危ぶまれる身。自分よりも、生き残る可能性が高い永与に、悦子を任せようとしたのだった。

『美しい夏キリシマ』の黒木和雄監督が、松田正隆原作の戯曲を、美しく静かなタッチで映像化した。松田氏の実の母親がモデルの、実話に基づいたストーリーで、撮影で使われた家に、今も母上は住んでいるという。作品中には、悦子の小さな家と、兄夫婦、明石、永与しか登場しない。昭和20年代そのままに再現された家や、道具たちを背景に、物語はゆっくりゆっくりと進む。無駄な物、贅沢な物が何一つなく、まじめさが評価された時代の人々の美しさを、言葉少なく、描きつくしている。主演は、原田知世、小林薫、永瀬正敏、本上まなみ、松岡俊介ら。華やかな演出が何一つない中での、“人間“を演じる技量が光る。質素と言う「日本の美」を、久しぶりに見た作品。(goo映画解説より)

特攻出撃する明石少尉に対し、「お身体ご自愛ください」と言う悦子。深々と姿勢を正して頭を下げ「ご武運を」とうつむく兄夫婦。明日には特攻機で出撃して飛び立ち敵艦に突入して恐らくはほぼ確実に死んでしまうであろう、好意を寄せる男に、その瞬間に、身体を大事にせよと言うことしかできぬ彼女。この映画の1シーンは、億の製作費をかけ、CGを駆使し、大勢のエキストラを動員して、サラウンドの大迫力で爆発シーンを多用する戦争映画とは一線を画したところから、静かに、そして強く『戦争』の現実を描き、昨今の危ない世相の風潮に強いメッセージを投げかけているように思える。http://www.pal-ep.com/kamietsu/

F的には小林薫と本上まなみ扮する兄夫婦の薩摩漫才?ともいうべき絶妙の夫婦の会話がなかなか小笑いを誘ってくれました。ちなみに舞台は出水の米ノ津駅の近くという設定。本上まなみの演技力UP!にはなかなか見直しました。しかも何故か原田知世(38)の姉役。我々の若かりし頃のアイドルだった知世ちゃんもこういう渋い本格的な芝居が出来る女優さんになっていたのですね。最近の若い子達の自殺、自治体トップの汚職、強引に国を愛しなさいという訳の判らない教育基本法改正案強引採決。暗い話題ばかりの中、一滴の岩清水のようにココロに澄んで響いた作品でした。皆様にはぜひ見て欲しい作品ですが、しかし、何故か鹿児島では上映予定がありませぬ。いけませんな。

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2006年10月14日 (土曜日)

鉄旅ムービー(鉄道モノ映画)

朝夕が寒く感じられるようになった今日この頃、すっかり秋本番ですな。身も心も懐も寒くなるのも、もうすぐでしょうな。秋といえば映画の秋ですな。

10月に入り地味だが鉄道好きな人には歓喜!ものの鉄ムービーが2本公開されております。10月7日から松竹系にて公開されている「旅の贈り物 0:00発」 ショムニのカナさん役、櫻井淳子さんと歌手の徳永英明主演で脇に大滝秀治、細川俊之、太平シロー、多岐川華子(多岐川裕美の娘!)による異色のキャスティング。大阪を0:00発、行き先不明のレトロ列車に乗った男女五人の地味だがホッとするストーリー。派手さはありませんが昭和期の機関車ファンと櫻井ファンにとっては充分満足出来るもののようです。

Main_1 http://www.tabi-000.jp/

さらに来週からは東宝系にて浅田次郎原作の「メトロに乗って」。

獅童問題で話題の岡本綾をはじめ、堤 真一、常盤貴子、大沢たかお等本格キャスト布陣で話題のタイムスリップもの??映画です。こちらの方はがんがん宣伝してますのでご存知の方も多いと思います。常盤閣下が母親役だそうで・・・岡本綾が良くも悪くも(公私共に?)話題をさらってしまったので常盤貴子としてはいけませんなと呟きたい心境でしょうな。http://www.metro-movie.jp/

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余談ですが、約一ヶ月ぶりの更新です。いけませんな。

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2006年5月21日 (日曜日)

海猿 Limit of Love 鹿児島県民の底力

Poster_large_2 Photo 先日、ダヴィンチ・コードと張り合う?邦画の話題作、海猿を見て参りました。鹿児島が舞台とあってまた違った視点でスクリーンを眺めておりました。ストーリーは鹿児島から横浜行きの大型フェリーが本港沖にて衝突・座礁し沈没する設定での海上保安庁潜水士が乗客を救出するストーリーなのだが、エフ的視点で観たチェックポイントを。

主人公仙崎(伊藤英明)の彼女、カンナちゃん(加藤あい)は何者?なのか。セキュリティがテロ対策で超厳しいはずの第十管区海上保安本部の司令センターに平然と入ってダイスケくんが!本部長様に向かってわめいている・・・。海上保安官も誰も彼女をつまみ出さないのは何故・・。一民間人が勝手に入っていいのだろうか?きっとカンナちゃんは警視庁公安部か何かの特命捜査官か何かでフリーパスなのに違いない!そうだ。間違いない。ちなみに海上保安本部で加藤あいが沈むフェリーを見つめるクライマックスシーンは鹿銀(本店?)の屋上で撮影したらしい。頴娃の彼がエキストラで出てきて「いやはや加藤あいですな・・」とご登場頂いたら佐藤隆太の立場はどうなっただろうと一人感慨にふけりました。

実際には鹿児島本港からは本州向け長距離フェリーは出ておらず、桜島フェリーや種子屋久航路、トカラ列島航路、一部の奄美航路などが主な航路となっている。他の奄美沖縄方面のフェリーは本港よりさらに南にある新港より出ている。もし設定がフェリーみしま海難事故とかの設定だったらよりリアル感?があったであろう。乗客の役に猪俣睦彦やタマリを使って島ことばや鹿児島弁で大いに熱演してもらうのだ(只、他県民にはマイナー過ぎて判らんという難点あり)

大勢の中のひとが見守る中での伊藤と加藤あいの接吻シーン(!)これは由々しき問題である。地蔵角交番や名山町交番の巡査どんは決して見過ごさぬであろう。「おいこら、おはんたちゃ、こげん人がずんばいおっとこいでないをしちょっとか。おいはな、前の映画で、わいが競演したミムラに手を出そうとしたっを知ッチョッタイがーーー(そこまで言うかは判らんが)」・・・。私めの心の叫びかもしれませぬな。

劇中に何と、ナマイキVoiceでF派の癒し、KTSの坂口香津奈アナがちょこっと出ておられました。熊本県民ばかりの客席の中でひとり狂気乱舞したのはいうまでもない・・・。このほか鹿児島市消防局海難救助隊員や救急車の隊員など〝ホンモノ〟の方もエキストラで参加して臨揚感溢れる作品になっている。以上取り留めのない事を好き勝手に書きましたがなかなか良い映画でした。

http://www.umizaru.jp/←海猿のオフィシャルページです。

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2006年3月30日 (木曜日)

大阪松竹座公演 シェークスピア「夏ノ夜ノ夢」

Poster_natsunoyo 先日大阪なんばにある松竹座にて尾上松緑主演の夏ノ夜ノ夢を見ました。本格的な演劇舞台は初めてでしたが、いやはやとにかく凄く濃いキャストで固めた舞台でした。芝居の方も凄く、さすが歌舞伎役者の妖精パック松緑氏は貫禄充分、脇を支えるオーべロン役の村井国夫は声がすごく良くて舞台を引き締めていましたな。そして何といってもハーミア役の保田圭。生で始めて見たがすごく小柄なんだなと感じた。ヘレナ役のサトエリこと佐藤江梨子がでかいのでなお更そう見えたのか。以外に発声がしっかりとしていてさすが元モー娘、ラストのダンスシーンは私が主役じゃーと言わんばかりに魅せてくれました。あのキレのあるダンスはさすがですな。しかしライサンダー役の海東健氏、義経で佐藤忠信を演じて静香さまーと壮絶なご最期を遂げられたのだが、保田圭と舞台冒頭で生接吻とは、いけませんな(成敗)。そして余計な事だか横から見るとKMちゃん(元ベース)にそっくり。デメトリアス役の河相我聞はラーメンのイメージが強くなかなかでしたな。しかし二人とも基本的によかにせなんですねぇ。この舞台はまた見たいでごじゃりましゅるな。

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