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2008年11月 4日 (火曜日)

ひさびさに おちょきんシネマ 「ガリレオ・容疑者Xの献身」

11月になりました。北から寒気団がこんにちは!で私の身や心を北西の冷たい季節風が吹きつけ唱歌の更けゆく~秋の夜~♪ が身に沁みますな。鹿児島はおはら祭りが大賑わいだったようですが、大隈の弥五郎どんも忘れてはいけもはんと。

世間はプチ連休でしたが私め共にはそんな世間の風はなんのその、ひたすら職務にまい進しております。そんな私めのプチ楽しみ、それはシネコンでの朝一番の上映でございます。特に平日朝一は激安&割引で見れてしかもお客さんが少ないのでのんびり鑑賞でき、作品を落ち着いて堪能出きまする。

この秋公開されたおススメ作品ラインナップ

「フライング・ラビッツ」(石原さとみ)

「イキガミ」(松田翔太・成海璃子)

「あの日の指輪を待つ君へ」(米・Lアッテンボロー監督/シャーリー・マクレーン)

「おくりびと」(本木雅弘・広末涼子)

「ガリレオ・容疑者Xの献身」(福山雅治・柴崎コウ)、

「落語娘」(ミムラ・津川雅彦)

「ICHI」(綾瀬はるか・大沢たかお)

の7本を見ました。やはり総合的に良かったのはおくりびととガリレオでございましたが、脚本と構成の面、そして役者の凄み(堤真一)といった点から第一位はやはりガリレオでしょうか。(おくりびとは音楽担当が久石譲なのでそちらの方はおくりびとに◎。)

タイトル通り原作本も容疑者Xの献身というものがあり、映画内容もほぼ原作に忠実に描かれていました。主犯の天才数学者石神役の堤真一は超はまり役ではなかったかと思います。報われない思い、ただひたすら大切な人の為の狂気なまでの献身を淡々と切なく演じる彼の演技は引き込まれてしまいますな。福山や柴崎は完全に喰われていたといっても過言ではありません。

献身を受ける立場のヒロイン?役の松雪泰子もなかなか。見事に幸薄な母子家庭の女性を演じています。ちなみに殺される暴力夫役の長塚圭史さん、何とこの方は本業は舞台演出家で演劇集団阿佐ヶ谷スパイダースの代表です。この方お父さんは長塚京三さん(篤姫の父ちゃん島津忠剛役をやってた人)。

堤演じる石神は決して根からの悪役、極悪人ではありません。落ちぶれた高校の数学教師で世間から浮いて自らの世界で生きている。毎日、弁当を買う弁当屋の松雪泰子の小さな優しさに救われたと恩義を感じ、ヒモのようにつきまとっていた暴力夫を誤って殺害してしまったこの母娘を〝救う〟ために得意の頭脳を使って警察の捜査の先手を取りかく乱し捜査を難航させる。そして大学の同期で親友でもあった福山演じる湯川学と頭脳対決をする事になる。この作品にはいろいろなところでテーマである〝献身〟が大なり小なり描かれている。松雪の母と娘の献身、湯川に対する内海の献身、そして石神の湯川に対する献身・・。何の見返りもない、ただ相手を切実に思う献身が人間関係に絡む描き方はなかなかだと思います。明確な完全懲悪でないところがこの作品の大きな魅力となっている。柴崎コウのセリフで〝みんな何らかの形でお互い、生かされているんですね〟。このセリフがとても良いです。エンディングの主題歌「最愛」が流れ、粉雪まう東京の空と町並みがエンドロールで流れると思わず切なくホロリとなってしまいます。

脇を締める役者陣も北村一輝、品川庄司、真矢みき、渡辺いっけい、益岡徹、ダンカンとかなり個性的で作品にスパイスが効いています。

来年、舞台でこの容疑者Xの献身をキャラメルボックスがやるそうですが是非見てみたいものですな。

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