もうすぐ師走ですが・・おちょきんシネマ 「ハッピーフライト」
スウィングガールズやウォーターボーイズなどマイナー?と呼ばれる世界にスポットを当てて作品化している矢口監督。今回は空港と飛行機に関わる人々にスポッとを当てた「ハッピーフライト」が公開されています。以前、空港にて航空会社のハンドリング部門を請け負う会社に勤めていたこともあり、私めにとっては懐かしいような、うんうん、そうそう、それあるある。と妙に納得しながら見入ってしまいました。
設定は羽田発のハワイ・ホノルル行き(※架空です。実際は羽田発の国際線は台湾など僅かな路線に限られています)全日空1980便、ジャンボ旅客機ボーイング747-400をメインにそれらをサポートする地上の整備士たちや管制官、受付カウンターでの接客組や出発ゲートの案内誘導係り、貨物を積み込みのスタッフ、運行を取り仕切る管理センターなど様々な職種の人たちの群像劇として描かれています。主役?は一応、田辺誠一と綾瀬はるかになってますが、映画の中では群をぬいて目立っているわけでもありません。出演者全員が準主役で作品を構成しているような印象です。矢口監督らしいリアリティ溢れる小ネタがあちこちに散りばめられており知っている人は思わずクスクスと笑ってしまいます。
副操縦士役の田辺誠一、彼のコミカル?な役の芝居は始めて拝見しました。風林火山の小山田役などシリアスでクールな役柄しか見た事がなかったので以外にうまく演じていたのでほう、と感心してしまいました。
綾瀬はるかも「ichi」での孤空の盲目の女剣士の殺伐とした役から打って変わって天然ボケの新人CA役。ホントに同じ人が演じているのかと。彼女は決して美人のたぐいではない(ファンの方失礼)が、その表情の多様さが魅力の女優さんでしょう。お嬢様役だけでなくあらゆる役柄に対応出来て主役から脇役までしっかりとこなせる、そんな安心感のある人ですな。
時任三郎の堅物キャプテンもなかなかいい味。岸辺一徳も「相棒」や「医龍」で魅せたなんともいえぬ存在感がありました。グランドスタッフ(地上接客要員)の田畑智子さん、まさにハマリ役でした。実際もああいう感じで空港の地上要員の皆さんやってます。ホント、やること多いんですよね。ちなみになかなか出会いがない・・というのも半分はホントです。(休み不定期、残業多い、勤務時間が早番や遅番など不規則)
綾瀬はるかの広島弁(ガチで彼女は広島出身です)のセリフや羽田のコントロールタワー管制官役でテレ朝日の夜中にやってたコアなドラマ「時効警察」に出てた江口のりこさんが出ているのにはおおと感嘆いたしました。ベテラン整備士役の田中哲司さん、そうこの人は今話題の「ブラッディ・マンディ」で三浦春馬の父ちゃん役で出てるあの人です。他にもちょい役、ゲスト出演でなかかないい役者さんを使っています。彼の作品からメジャーになった俳優さんは数知れずなので・・。そして何故か年配のお客さん役で笹野高史さんが出演していますが・・彼がでると何故か脇がびしっとしまります。
鬼チーフパーサーの寺島しのぶはいい味だしてましたね。(実際はもっとチーフパーサーはコワイ存在だそうで・・ANAでもJALでも新人はビシビシしごかれます)
航空業界ははたから見ればとても華やかな世界に見えますがホントに実際は八割がた映画のマンマの世界です。結構苦情・クレーム・言いがかりなどでやりきれない思いをすることも多々あるようです。一便の飛行機にお客さんを乗せて飛ばすのには航空会社だけでなく国土交通省管轄の管制塔やレーダー室。鳥を見回るバードパトロール。気象予報士まで官民問わず大勢の人々が出発から離陸、着陸にいたるまで国内線、国際線を問わず関わり一生懸命働いています。ちなみに緊急時以外は航空機と管制室との無線での会話は基本的に日本人同士であっても英語でやりとりされます。(情報共有の為、英語を使うという国際ルールがあります)この業界に入りたい方はしっかり英語は勉強しないといけませんな。
飛行機に乗られることがありましたら、離陸前、地上で整備士さんやランプ・コーディネーターが手を振って見送ってくれますので、よかったら皆さんも手を振って「ありがとう」と振り返してあげてください。

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