10月になりました。こだわり秋旅その② 長崎さるく旅 外海町・出津文化村の旅
あっという間に9月も終わり、すっかり秋めいてきましたが、朝方は厚めのふとんが手放せなくなり、初鳴き(※)の足音が感じられるようになりました。
日中もしのぎやすくなり本格的な秋旅シーズンの到来です。前月に引き続き今回も長崎の隠れスポットを紹介したいと思います。長崎市の北西に位置する外海(そとめ)町・出津(しつ)地区に9月の前半に行って参りました。以前テレビの田舎に泊まろうという番組でクロード・チアリがここを訪れていてなかなか魅力的な場所のようでしたので実際に行ってみようと思い立った訳です。
ここ外海町は西彼杵半島の西岸に位置し、古くから切支丹信仰が強く根付いていて江戸から明治にかけても実際隠れキリシタン信徒の方が幕府の弾圧の目をかいくぐり信仰を守っていた歴史をもっているようです。
遠藤周作の名作小説で江戸初期の隠れ切支丹を巡りイエズス会の密航宣教師ロドリゴ神父を主役に描いた「沈黙」の舞台となったのがここ外海町なのです。密航してきて隠れキリシタン達に教え、取り締まりの目をかいくぐり布教活動を行いますが、裏切り者に密告されてやがて彼は捕らえられてしまいます。長崎奉行と対峙し、棄教を迫られていきます。この長崎奉行も洗礼を受けた熱心な切支丹という設定・・キリスト教の矛盾を突いて神父と論戦を戦わせます。そして・・最後は・・あとは原作を読んでみて下さいませ。ツタヤの文庫本コーナーに行けば多分置いてあると思います。
「人間がこんなにも哀しいのに・・主よ・・海があまりにも碧いのです・・」という名文句が小説内にありますが、外海の道の駅に隣接する遠藤周作文学館から眺めた海の眺めは、正に絶景。
ここから広がる角力(すもう)灘・東シナ海のどこまでも広く続く大海原の壮大な碧青の青さは心を打ちます。街自体は何の変哲もない田舎の街なのですが、他と違うところは小さいながらも昔ながらの教会が町の景色にしっかりと溶け込んでいるところでしょうか。黒崎教会や出津教会など今でも町の人たちの生活にしっかりと根付いているところがここの街の魅力なのではないかと思います。
教会自体もとても質素な作りで本当に祈りと信仰に支えられた場所なのだと感じました。派手な装飾は一切ないのでそこがまた無の美しさなのでしょう。
また明治12年に来日したフランス人神父のマルコ・マリ・ド・ロ神父はまだ鎖国の夢が覚めて浅い日本に布教の為に来日してここ外海地区へとやって来たがあまりの人々の貧しさと生活苦を見かねて農業・医療・文化の発展の為に自らの全てをなげうって住民のために一生を捧げたといわれています。彼が指導し、教授したそうめん作りやマカロニ作りなどの食品加工技術などは今でも町の人々に大切に受け継がれ、ド・ロさまそうめん(落花生油を使って作るそうめん)はここの一大ヒット商品となっています。ちなみにこのドロさ
まそうめんは道の駅そとめにて販売されており、乾麺だけでなくその場でも手軽に食べられるお手軽パックのそうめんは一つ250円。つゆと薬味ねぎと温泉玉子付きでなかかな喉越しもよく軽食にはもってこいの分量でした。ちなみにドロ様が作ったマカロニ工場跡は今でも保存されています。
西の海に面しているだけあって夕方の太陽が西海に沈む際はさぞかし素晴らしい光景が見られることでしょう(※・・午前中に行ったので・・夕陽は見れず)
交通機関のアクセスは長崎駅前から出ている長崎バスの桜の里ターミナル行きに乗り終点までのは所要約40分です。市内から板の浦行きの直行便もいくつかありますが大体は桜の里バスターミナルから長崎バスの子会社のさいかい交通バス、板の浦行きに乗り換えて約20分の所要です。長崎市の西に位置しているせいか市の漁港や魚市場など水産関係の施設が多くあります。バスの車窓からも壮大な海原の景色が多々見られるので、ぜひおススメの隠れスポットです。今回は時間の制約もあり短時間の滞在でしたので次回はゆったりと教会などをじっくりまわって海風に吹かれてみるのもいいかなと思っておりまする。
外海地区の詳細情報(ながさき暮らしホームページ)はこちらからどうぞ。⇒http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/teizyu/life/area/sotome.html

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